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基礎知識・入門

最近流行りの麻辣湯(マーラータン)、なぜ流行ってる?女性中心に人気になっている理由をわかりやすく解説!

最近流行りの麻辣湯(マーラータン)、なぜ流行ってる?女性中心に人気になっている理由をわかりやすく解説!
目次
  1. はじめに:マーラータンってどんな料理?流行の背景とは
  2. 理由① ヘルシー志向にマッチ:野菜たっぷりで罪悪感が少ない
  3. 理由② トッピング自由自在!選ぶ楽しさとカスタマイズ性
  4. 理由③ 一人でも気軽にOK:ホットな中華を日常使いできる手軽さ
  5. おわりに:マーラータンのブームはどこまで広がる?

はじめに:マーラータンってどんな料理?流行の背景とは

ピリッと痺れる辛さがクセになると話題の「麻辣湯(マーラータン)」。漢字では「麻辣湯」または「麻辣燙」と書き、中国・四川省発祥のスパイシーな薬膳スープ麺です 。名前の由来である「麻(マー)」は花椒(ホアジャオ)の痺れる辛さ、「辣(ラー)」は唐辛子のヒリヒリする辛さを意味し、この二つが合わさった独特の風味が魅力です 。一見、火鍋によく似ていますがスタイルが異なります。火鍋が大鍋を囲んで複数人でシェアする料理なのに対し、マーラータンは一人一鍋のセルフカスタマイズ型。店頭に並ぶ豊富な具材の中から好きなものを選び、注文後は丼一杯の「自分だけの辛旨スープ」に仕上げてもらう――まさに辛味の効いたスープサラダのような新感覚の食体験です 。火鍋はどちらかと言えばディナーで皆と楽しむイメージですが、マーラータンはランチや一人ごはんでも気軽に楽しめる点で異なります 。

そんなマーラータンが2024年頃から日本で大ブームになりました。火付け役はSNSやメディアです。例えば人気女優の石原さとみさんや仲里依紗さん、AKB出身の柏木由紀さん、さらには韓国アイドルグループのメンバーなどが、InstagramやTikTokにマーラータンを「美味しい!」と投稿したことで一気に注目が集まり、2024年半ば頃から人気に火がつきました 。ちょうど韓国では少し早く2019年頃からマーラータンがトレンドになっており、SNS投稿が増えていたことも影響したようです 。さらに追い打ちをかけたのがテレビ番組の特集です。2024年9月にはバラエティ番組「マツコの知らない世界」でマーラータンが取り上げられ、その魅力が詳しく紹介されました 。こうしたSNSでの拡散とメディア露出が相まって知名度が急上昇し、特にZ世代の若者を中心に人気が爆発したのです 。

現在では都内に少なくとも50店舗以上のマーラータン専門店があると言われ 、その勢いは東京だけにとどまりません。大阪や福岡など全国主要都市にも出店が急増しており 、日本各地でマーラータンを味わえる環境が整いつつあります。例えば、マーラータン専門チェーンの草分け的存在「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」は2007年創業ですが、ブームに乗って全国展開を加速させ、2025年10月時点で全国に40店舗超を構える勢いです 。中国東北地方発祥の世界的大手チェーン「楊國福麻辣湯(ヤンゴフー)」も2018年に池袋へ上陸して以降、日本各地に積極出店しており、東京都心のみならず下北沢や横浜中華街、神戸などにも店舗を拡大中です 。こうしたチェーン店だけでなく、中国人シェフが営む本場志向の個人店も各地に登場し、週末はどのお店も行列という盛況ぶりが報じられています 。実際、東京・吉祥寺の人気店ではランチ時に行列ができ、午後3~4時のアイドルタイムですら大行列という声もあります 。特にお客さんの8~9割は10~20代の若い女性で 、有名店では開店前から数十人が並ぶほど。いったい、マーラータンはなぜここまで女性たちの心を掴んでいるのでしょうか?その理由を大きく三つのポイントから探ってみましょう。

理由① ヘルシー志向にマッチ:野菜たっぷりで罪悪感が少ない

マーラータン最大の魅力の一つが、「ヘルシーで美容にも良さそう」というイメージです。実際、マーラータンのスープにはナツメやクコの実など漢方食材を含む30種類以上の薬膳スパイスが使われており、体の内側からじんわり温まるといいます 。ベースの麺にはじゃがいもや緑豆で作る春雨を用いるのが一般的で、小麦麺に比べてグルテンフリーかつ低カロリーな点も特徴です 。さらにスープにたっぷり浮く唐辛子のカプサイシンには脂肪燃焼効果が期待できるため、「食べるだけで代謝が上がりそう」という印象を持つ人も少なくありません 。

実際にSNS上でも「マーラータンは低カロリーでヘルシー」という声が広まり、インフルエンサーたちがそのメリットを盛んに発信したことがブームを後押ししました 。例えば「春雨だから罪悪感が少ない」「野菜がいっぱい摂れるから健康的」といったポジティブな口コミが目立ちます 。マーラータン一杯には色とりどりの豊富な野菜やきのこ類が入れられるため、「一度にたくさんの野菜を摂れるスープ」として健康志向の高い層から支持を集めているのです 。現代の日本ではコンビニで「1食分の野菜が摂れるスープ」が売れるなど、若い世代も野菜摂取やタンパク質摂取に関心が高まっています 。マーラータンはまさにそうしたニーズにマッチした「野菜たっぷりで体に良さそう」な一杯と言えるでしょう。

また、多くの専門店では麺の種類を選べるのもポイントです。標準の春雨以外に、こんにゃく麺や海藻麺など糖質オフの代替麺を用意している店もあり、ダイエット中でも麺類を楽しみたい人に喜ばれています 。例えば人気チェーンの七宝麻辣湯では、+150円で海藻麺やコンニャク麺に変更可能で、「麺抜き」にして代わりに雑穀ご飯を入れるといったアレンジもできます 。こうした選択肢の豊富さも「自分の好みに合わせて糖質カットできるから安心」という安心感につながっているようです 。

もっとも、ヘルシーとはいえスープまで完飲すると塩分過多になる恐れがありますし、春雨もデンプン質なので摂りすぎれば糖質過多になります 。実際に専門家は「ヘルシーと思い込みすぎるのは禁物」と指摘しています 。しかしマーラータンの場合、自分で具材の種類や量、辛さを調整できるため、節度を守って楽しめば罪悪感の少ない外食になり得ます。「野菜中心だから罪悪感なく食べられる」という利用者の声も多く 、ヘルシー志向の女性たちを虜にする大きな理由となっているのです 。

理由② トッピング自由自在!選ぶ楽しさとカスタマイズ性

マーラータンのもう一つの醍醐味は、何と言っても自分好みにカスタマイズできること。

マーラータン専門店の具材ショーケース。青菜やキノコ、練り物や肉類まで50種類以上の中から好きなものをトングで取っていくスタイルが主流だ(七宝麻辣湯 横浜店にて)。重さに応じて料金が決まる。

多くのマーラータン店では店頭にずらりと並んだ食材を自分で選ぶバイキング形式を採用しています 。冷蔵ケースの中には青菜類、もやし、キクラゲ、パクチーなどの野菜をはじめ、エノキやシメジといったキノコ類、練り物、お肉、エビやイカなどの海鮮、餃子・ワンタン類、ウズラの卵に至るまで実に50~60種類ものトッピングがずらっと並びます 。これらを専用のボウルに好きなだけ盛り付けたら、店員さんがその重量を計量して会計し、好みのスープ(麻辣スープや白湯スープ、トムヤム風など店によって様々)と辛さレベルを指定して調理してもらうというのが基本的なオーダー方法です 。料金は量り売り方式で、都心部では1グラムあたり3.5~4円程度が主流。例えば300~400gの具材を選ぶとそれだけで約1,200~1,600円になり、スープ代などを含めると一杯合計1,000~1,800円程度になるのが一般的です 。ランチの一杯ものとして考えると決して安くはありませんが、「自分で選ぶ楽しさ込みの体験型食事」とも言えます 。実際、「今日は奮発して具材を盛りまくったけど満足感が高いからOK!」など価格に見合った満足度を感じるリピーターも多いようです 。

この選べる楽しさこそ、マーラータンが若い世代を中心に支持されている大きな理由です。日本の飲食店で、自分で具材を選んでオーダーするスタイルは珍しく、新鮮に映ります。香川県の讃岐うどん店で天ぷら等をセルフで取る形式がありますが、マーラータンはそれをスープごと丸ごとカスタマイズするイメージです 。「今日はお腹が空いているから水餃子も追加しよう」「次は入れたことのない具材に挑戦してみよう」といった具合に、訪れる度に無限大の組み合わせが楽しめるため、飽きが来ません 。ある店舗では具材ごとに「美容効果:〇〇」「整腸作用:〇〇」と効能がPOP表示されており、効果を見ながら選ぶのも面白いといいます 。このように**「自分だけの一杯」を作れるワクワク感**が、「食」に敏感な若者たちの心を捉えているのです 。

加えて、マーラータンは見た目のインパクトも抜群です。真っ赤なスープに山盛りの具材というビジュアルは写真映えし、「#マーラータン」のハッシュタグと共にSNSに投稿する人も大勢います。彩り豊かな野菜やキノコがたっぷり入った様子はヘルシーさとボリューム感が同居しており、「映える上に美味しい!」と評判です 。実際、マーラータンを初めて食べた人の多くが写真を撮ってSNSにアップしており、その拡散力も人気を加速させた一因と言えるでしょう。

理由③ 一人でも気軽にOK:ホットな中華を日常使いできる手軽さ

三つ目のポイントは、一人でも気兼ねなく楽しめる手軽さです。従来、日本で「火鍋(ホットポット)」といえば大人数で鍋を囲むスタイルが一般的で、「興味はあるけど人数を揃えないと行けない…」とハードルが高い料理でした 。しかしマーラータンは一人用にアレンジされた火鍋とも言える存在で、カウンターでサッと一人ランチにも利用できる手軽さがあります 。実際、最近では女性がおひとりさまで飲食店に入るのも珍しくなくなりましたが、その流れもマーラータン人気を後押ししたと分析されています 。女性一人でも入りやすいカジュアルな店構えや注文システムのおかげで、「辛いもの好きだけど一人中華はちょっと…」という層も気軽に足を運べるようになったのです。

マーラータン専門店の多くは、明るく清潔感のある内装でカフェのようなおしゃれさを意識しています 。例えば2021年開店の「縁苑(えんえん)」(東京・錦糸町)の店内はカフェ風の雰囲気で、女性客はもちろん男性一人でも入りにくさを感じない空間でした 。席もカウンター席主体で、テーブルが小さめな店舗も多いため、一人客がサッと食事をしやすい造りになっています。「男女問わず、一人でも気軽に利用できる」という声はチェーン店から個人店まで共通しており 、実際に店頭を見ると若い女性が一人で列に並んでいる光景も日常的です 。このように**「一人中華」の敷居を下げた**点も、マーラータンが女性を中心に受け入れられた理由でしょう。

さらに、一人でも楽しめる手軽さは利用シーンの幅広さにもつながっています。お昼のランチにサクッとマーラータン、仕事帰りに小腹を満たしに一杯だけマーラータン、といった具合に、日常の食事として取り入れやすいのです 。従来の中華料理(麻婆豆腐や餃子など)だと定食スタイルでガッツリだったり、辛い火鍋は特別な外食のイメージでした。しかしマーラータンなら**「辛いけどヘルシーな麺類」というポジションで、ラーメン感覚で日常的に食べる人も増えています 。実際、「一度食べたらやみつきになって週に何度も通ってしまう」という声もあり、その中毒性**がリピーターを生んでいるようです 。

おわりに:マーラータンのブームはどこまで広がる?

薬膳たっぷりのピリ辛スープに好きな具材を入れて楽しむマーラータンは、「ヘルシーで選べて一人でもOK」という現代のニーズにぴったりフィットした新感覚グルメです。おいしさはもちろん、SNS映えするビジュアルや自分でカスタマイズするイベント性も相まって、タピオカやマリトッツォに続く若者ブームとなりました 。専門店の増加ペースは凄まじく、大手チェーンでは2025年から毎月のように新店舗がオープンしているとも報じられています 。その人気ぶりに注目した食品メーカーが、マーラータン味の即席麺やスープ商品を次々発売するなど、市場も活況です 。もはや一過性の流行を超えて定番メニュー化する兆しすら見えてきました 。

とはいえ「痺れる辛さ」がウリのマーラータン、辛い物が苦手な方にはハードルが高いかもしれません。しかしご安心を。最近の店舗は辛さゼロ(0辛)から選べるお店も多く、自分の許容範囲で調整できます 。実際に「辛くない白湯スープ」のマーラータンや、ごま坦々風味のマイルドなマーラータンを提供するお店もあり、辛さ控えめでも奥深いスパイスの旨味を堪能できます 。初心者の方もぜひ怖がらずに、一度自分好みの一杯を作りにマーラータン専門店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。その魅力にハマってしまう人が続出しているのも、きっと頷けるはずです。

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